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「真名瀬漁港の環境施設に関する素案」説明会(1)

森町長の素案は「里海構想」?
 
11月22日10時から11時30分まで、福祉文化会館・大会議室で葉山町長 森英二の名で「真名瀬漁港の環境施設に関する素案」の説明会が開催されました。
町長素案は、簡単に言えば460メートルの遊歩道をつくる代わりに、真名瀬の浜460メートルに「養浜」(砂をいれて砂浜を広くする)を行い、そして森戸デニーズ横の海岸に降りる階段(魚佐の先)に「車椅子利用者のためのスロープ設置」 をする、というものでした。
出された資料は、460mの遊歩道計画の海浜図、この事業の交付金要領で言う「環境施設」の簡単なメニュー一覧と、それに北下浦漁港海岸侵食対策事業(横須賀市港湾企画課)と横須賀海岸秋谷地区海岸侵食対策事業(横須賀土木事務所河川砂防課)の例でした。

この日参加していた一人の漁師さんが、
「昨年秋に入れた砂も、数日後の台風のときに全部持っていかれたし、真名瀬に砂を入れても、いずれ持っていかれて、岩場に溜まって、ワカメや海草の生えてるところにかぶさって駄目になって、困る人も出てくると思いますよ。」と言われました。

今年の1月20日、町長森英二氏は遊歩道を反対・中止にする、と公約に掲げて、4回目の挑戦にして初めて当選しました。身近で応援してくれた真名瀬の漁師さんたちもいるのに、どうして状況を聞かないのか、組合長や真名瀬の漁師さんたちと一緒に漁港全体の視察をしないのか、森戸デニーズの前を見ただけで全部わかったような気になっているのが不思議です。
町長になってから3ヶ月を語る、というタウンミーティング会場やそれ以外の公の場でも大勢の住民の前で、真名瀬の漁師さんのつくった貴重な「はばのり」を天皇陛下に葉山のお土産として献上した、と、何度も自慢げにお話しをなさっていらしたのに、いったい何故かしら??? 私には理解不能です。

ところで今年7月19日に開催した知りたいかい葉山 第5回勉強会「相模湾におけるなぎさづくり 〜山・川・海の連続性をとらえたなぎさづくり〜 」の講師として休日にわざわざ来てくださった県土整備部砂防海岸課なぎさづくり班の村上義隆氏に、講演終了後に真名瀬を見ていただきました。
過去ログ 参照
村上氏も「真名瀬の浜のことは、葉山町から相談してもらえればいろいろと協力できると思います。それが仕事ですから・・・」と言ってくださいました。

葉山町長 森英二さま
遊歩道をつくらないからといって何だかんだ理由をつけて、漁業者にとってマイナスになるよう種苗放流をとめるような意地悪(?)をする県の水産課だけでなく、まず7月に現場も見てくださった県のなぎさづくりのエキスパートの方たちにも相談して、森町長の素案が「粗案」にならないように、貴重な「なぎさと里海の漁港」にしていただきたいと思います。
どうかよろしくおねがいします。


■里海参考資料
里海って何?
里海の創生に向けて(PDFです)

「真名瀬漁港の環境施設に関する素案」説明会(1)_b0110633_1111489.jpg
産業振興課の担当者は全員欠席の説明会

by shiritaikai | 2008-11-25 11:27 | 海・海岸  

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