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葉山町議会議員への公開質問状 回答について その3

●17−NO.2 土佐洋子議員(当選回数1回)の回答
(*メールでいただきました)

1.数年前の過去にさかのぼりますが、国、県から交付金がもらえる(といっても町のお金も使うわけですが)漁村再生交付金「真名瀬漁港再生計画」の内容を議会で認められたのは何故ですか?  私たちには、その状況・時期なども正確にはわかりません。できればその経緯も含めて教えてください。


回 答
私は議会で決議された際には町議会議員ではなかったため、町民としての視点から回答いたします。ご指摘の通り、広く町民の皆様のご理解を得ながら進められた計画ではなかったように感じています。もちろん当時の議員の皆様も、それぞれのお考えで議決されたとは思いますが、もう少し丁寧な審議を行うべきではなかったのかと考えます。


2.平成19年度 葉山町の予算 農林水産業費 水産業振興費の中に「漁村再生交付金制度の漁港環施設建設事業として、『昭和の日』創設記念事業の『昭和の散歩道』の一環として遊歩道を真名瀬漁港区域内に設置し、豊かな自然環境と歴史・文化といった葉山の地域資源を生かし、海浜利用を増進し、地域の活性化と都市住民との交流を図るとともに市町村創造型事業として漁礁周辺の効果調査及び種苗放流を実施する。」(予算書105ページ)とありますが、予算で通されたのは何故ですか?


回 答
先ほどの回答と重複いたしますが、このように町民の皆様の税金を使って編成される予算を審査するにあたって、皆様のご意見を拝聴する場を設けるなどのやり方があったように感じます。結果として町民の方々が疑問に思われるような結果となったことは残念に思っています。


3.真名瀬漁港再整備事業の中で、漁港環境施設として遊歩道(約1億8千万円)をつくることに


回 答
私自身が選挙公約で明確に述べていたように、「反対」の立場です。もちろん町民の皆様の中では賛成の方もいらっしゃるかとは思いますが、私自身は真名瀬漁港を囲む海岸沿いに計画された遊歩道を作ることは、町民の方々の十分な合意形成も出来ておらず、またそもそも必要性において疑問を感じていました。現状の海岸沿いの状態を守り続けていくことが、町民の皆様の利益に叶うことだと考えています。


6.今後このような交付金事業が発生した場合、どのように対処なさいますか?


回 答
今回、皆様からご指摘のあった遊歩道計画に限らず、交付金事業の在り方に関しては、事業自体が町民の皆様にとって本当に必要な事業なのかを、町民の皆様と共にじっくり考える機会を設けるべきだと考えています。交付金がでるとはいえ、葉山町民の皆様の負担もある以上、町民の皆様が本当に必要とされている事業に対してこそ予算は執行されるべきです。また予算審議に当たっては、単独事業、交付金事業に関わらず、この考え方は変わりません。



7.葉山町議会議員として今後の取り組み、信条、信念など、お聞かせ下さい。


回 答
私は町議会議員補欠選挙に立候補するにあたって、皆様にお約束したことがあります。

1.環境の葉山を目指します
真名瀬漁港の遊歩道建設には反対し、海岸の保全には原則として養浜で行うべきだと考えています。もちろん全ての場合において人工構造物を否定するわけではありませんが、自然の形態を変えてまで行う場合は、必要最低限度に抑えるべきです。
また葉山らしさを感じられる里山が少なくなっています。乱開発の監視、抑制に努めるのは当然ですが、町民の皆様と協働して里山保全に向けた活動を行うことで、葉山の緑を守っていきたいと思っています。

2.福祉の葉山を目指します
私は議員になる前から手話通訳を学ぶなど、健常者と障がい者がもっと交流できる環境を作るべきだと考え行動してまいりました。私自身が20年以上携わってきたウインドサーフィンの世界でも様々な障がいをお持ちの方が、参加されています。また町内の歩道や施設のバリアフリー化を求めていますが、ハード面に留まるのではなく「心のバリアフリー」を目指してまいります。

3.経営する行政の葉山を目指します
町の財政状況は、国の三位一体の改革に伴う補助金の削減や高齢化の進展もあり、税収の増加は見込めない状況にあります。財源の約65%を町税が占めていることを考えると、住民サービスの維持発展のためには、無駄な歳出を削減しながら新たな財源の創出を考えなければなりません。そのためにも民間手法を取り入れた役場内機構改革を行うなど、行財政改革に積極的に取り組んでまいります。

4.開かれた議会の葉山を目指します
神奈川県議会でも議会基本条例制定の動きがありますが、町議会でも制定に向けての歩みを続けてまいります。町民の皆様の代表として町議会議員として活動する私たちの議会活動の在り方を明文化し 、役割と責任を明確にすることで町議会の活性化に努めてまいります。また予定されている議会インターネット中継などを通じて、傍聴にお越し頂けない町民の方に対しても議会のありのままの姿をご覧いただくことが出来るようになると思います。
今回の皆様から寄せられた真名瀬漁港の遊歩道計画についても、議会がもっと町民の皆様に開かれていれば、違った方向性に進んだ可能性もあります。
開かれた議会を通じて、町議会議員として自覚と責任を持ってこれからも活動してまいります。
   
以上のお約束したことを元にして活動してまいりますので、今後ともご指導賜りたくお願い申し上げます。

by shiritaikai | 2008-07-30 09:42 | 議会関係  

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