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陳情書

◇「平成17年度新規採択希望地区 漁村再生交付金 真名瀬地区 漁村再生計画」工事内容全般の見直し及び再調査と
「マリンロード構想」(平成8年3月に葉山町・神奈川県横須賀県土木事務所・株式会社エコーの三者によって提案された)の見直しを求める陳情書


<陳情趣旨>

今年度9月開始予定の真名瀬防波堤20メートル延伸工事に間に合うよう、早急に「平成17年度新規採択希望地区 漁村再生交付金 真名瀬地区 漁村再生計画」工事内容全般の見直し及び再調査と、自然破壊につながる不必要な工事・開発に結び付けられる可能性のある「マリンロード構想」の見直しをしていただけるよう、ここに署名を添えて陳情いたします。

<陳情理由>

1. 「漁村再生交付金 真名瀬地区 漁村再生計画」事業内容に疑問点があります。
平成14年11月27日に芝崎・真名瀬・森戸各町内会長を代表とする『高潮対策に関する陳情書』が葉山町議会に提出され、それをもとに葉山町が主体となり、真名瀬漁港の再整備事業が計画されていました。当初の内容は計画事業費3億円(国費1億5千万、県費7千5百万、町費7千5百万円)の平成17年〜19年にかけての漁港整備計画で、陳情した各町内会長たちもそのように説明を受けていました。ところが、この計画はいつの間にか「真名瀬地区 漁村再生計画」という名称で総事業費5億8千万円(国費2億9千万、県費1億4千5百万、町費1億4千5百万)、平成17年〜22年にかけての事業に変わり、すでに平成17年度の水産庁のホームページに掲載されていました。しかし、陳情者の方たちにも、いつのまにか3億円から5億8千万円に変化をとげた事業内容についての説明はなされていません。

2. 事業目的にもいくつかの疑問点があります。
第一の目的に「真名瀬は港内の静穏度が悪く、荒天時には大型漁船が油壺まで避難している。その為、通常荒天時に他港に避難しなくても良いように整備する」とありますが、実際何隻の大型漁船(遊漁船)が油壺まで避難しているのか、その避難実績となる数字が存在していないのです。昨年度(平成18年)の避難実績を、漁港を管理している葉山町役場に問い合わせたところ、漁業組合に聞いてほしいということだったので、漁業組合に聞いてみたのですが、「避難は個々の問題で、いちいち報告はないし、数字も控えていない」という答えだったのです。そして、真名瀬漁港の堤防等を延伸しても、台風などの荒天時には他港への避難は避けられない可能性が高いと思われます。つまり事業目的の実績が存在していません。

3. 環境への影響配慮・調査が充分とは思えません。
工事内容の一環で、すでに昨年末に完成した『真名瀬漁港沖防波堤(環境創造型<藻場形成機能付加>)』も、「環境にやさしく、藻場を形成する」とうたっていますが、今までなかったところにヘドロが発生し、海草の質が悪くなり始めている現状があります。これらの変化を1年間調査・検討しないうちに、早急に新たに実施しようとしている9月開始予定の防波堤20メートル延伸工事は、さらなる水質悪化への影響が懸念されます。

4. この工事計画にも盛り込まれている、自然破壊につながる可能性のある「マリンロード構想」(平成8年発案)に疑問があります。
3億から5億8千万円へと膨らんだ工事内容のなかには必要性、危険性などに問題がいろいろとあると思われる遊歩道、休憩所、案内板等があり、平成8年に葉山町が提案した「マリンロード構想」と平成12年に県が提案した「三浦半島ぐるり一周プロムナード構想」、さらに守屋町長が町民と相談して丁寧に決めていく、と言っていた「昭和の日」記念事業の散歩道が、誰も知らないうちにこれらの工事の遊歩道として、計画の中に盛り込まれています。 
この「昭和の日」記念事業には7千人の町民の要望署名があったと言われていますが、その署名目的・内容をはっきり明記せず、またその署名も集まらないために集まるまで2ヶ月以上勝手に延長し、町民以外からの署名も含まれ、また同じ人が何回も署名を行っているという事実もあります。
10年以上も前に提案された計画の「マリンロード構想」は貴重な町費を無駄に使用し、また自然破壊につながる不必要な開発に結び付けられる可能性もあり、計画そのものを見直す時期に来ているように思われます。地球温暖化対策が緊急に求められる昨今、この計画を早急に見直し、新しくつくるのではなく、美しい海・海岸を守り、維持する方法を検討していただきたいと思います。

by shiritaikai | 2007-07-31 09:30 | 海・海岸  

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